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九州・近隣地区講演会「私とMOT−成功例と失敗例−」

九州・近隣地区担当理事 松藤 泰典/YASUNORI MATSUFUJI

 
日時: 2006年11月16日(木)
場所: 博多グリーンホテル2
・16:00−17:00 講演
講師: 東日本旅客鉄道(株)顧問 山之内 秀一郎会員
・17:00−17:30 フリートーキング
・17:30−19:00 懇親会

 サブテーマを“鉄道と宇宙の世界に生きて”として、MOT(Management of Technology)の具体例をお話し頂いた。
 東海道新幹線の建設は、戦後日本が世界に誇れる三大技術革新の一つとして成功のMOTであった。そこには、先ず技術陣の夢と希望があり、同時に経営陣のリーダーシップ、そして的確な時代判断があった。時代のニーズに応え、時宜を得たプロジェクトであり、常識を越えたコンセプトと挑戦があった。長年にわたる戦略的な技術開発の蓄積があった。現実的な総合システム・コンセプトを作り、実現にあたっては極めて慎重な道を選んだことで、開業後の多くの試練を乗り越えることができた。
 宇宙開発では、圧倒的な宇宙技術後進国として如何に宇宙開発に取り組むかというミッションに対して、段階的な自主技術の開発を選択した。推力、速度、放射線、熱環境など未経験の課題と、試運転ができない、修理ができないといった非常に厳しい技術条件の中で、経験不足、特に失敗経験不足から来る失敗克服のための戦い、信頼性回復、それも鉄道より遙かにきちんとした信頼性管理の戦いであった。試験中に起きたトラブルには徹底した手を打ち、納得するまで打ち上げず、メーカーとの全面的な信頼関係を築くために最善を尽くして、ようやくキャッチアップした。次は、キャッチアップからトップランナーへのMOTの転換である。
 結果、成功するプロジェクトには、・強いリーダーシップと技術開発、・ニーズに対する先見性、・ニーズと技術開発のタイミングが合っていること、・健全な経営と情熱を持った技術者集団の存在、・長い期間の技術の蓄積、そして、・失敗経験とそれに対する理解、・それを乗り越える努力が大切であることを理解させていただいた。
 講演会とフリートーキングは、隈部専務理事の司会で、東京の談話サロンの雰囲気で話が弾み、心地よい緊張感を愉しめた。出席者は、講演会15名、懇親会14名であった。






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