事業報告(2020年度)

1.2020年度の総括 

 日本工学アカデミー(以下、「EAJ」とする)は、創立30周年(2017年)を機に、21世紀において持続可能な発展をする社会の実現に向けた貢献をするため、「Engineer the Future」、人類の安寧とより良き生存のために、未来社会を工学する、を基本理念とし、広く大学、産業界及び国の機関等において、工学及び科学技術、並びにこれらと密接に関連する分野に関し顕著な貢献をなし、広範な識見を有する指導的人材によって構成し、人類の安寧とより良き生存に向けて、工学及び科学技術全般の進歩及びこれらと人間及び社会との関係の維持向上を図り、我が国ひいては世界の持続的発展に資することを使命とした。
 これらを踏まえ、定款第4条に定める下記5事業を、より自律的、円滑に推進し、新たな価値、成果を生み出す実践的な協働活動を推進すべく、「日本工学アカデミーの将来構想」(2018年11月22日)をまとめた。

  1. 創造的革新技術の萌芽の模索、評価等による、先見性・創造性のある基礎研究の推進のための調査研究、提言等に関する事業
  2. 社会、産業界、学界が工学及び科学技術に関する分野で直面している具体的問題の把握とその解決に関する事業
  3. 工学及び科学技術に関連する問題についての普及啓発活動に関する事業
  4. 工学及び科学技術の分野における国際交流の推進に関する事業
  5. その他本法人の目的を達成するために必要な事業

 2019年度は、予算計画を含む「年間活動計画」に基づく自主的な活動様式が定着し、緊急提言2019や第2回EAJフォーラム、国際連携シンポジウム、第3回ジェンダーシンポジウム、支部主催講演会、ホームページの充実、ニュースレター配信などによる会員メリットの向上など、将来構想の実現に向けて大きな前進があった。2020年6月2日(火)には会員が一堂に会する形での総会開催、理事監事の改選が予定されていたが、2019年11月末に新型コロナウィルス感染症(COVID-19 )によるパンデミックが発生し、採択については議決権行使を基本とし、オンラインを活用しての開催とするなど、計画の大幅な変更が必要となった。理事監事の改選が承認、可決され、阿部博之会長から、退任に際し2期4年を振り返ったご挨拶があり、本年総会は閉会となった。総会終了に続いて、新役員からなる第1回理事会が開催され、小林喜光新会長ほか、副会長、専務理事、常務理事などの新役員が選出され、新会長から、多様な会員の皆様の英知を結集して共創・協働することで、これらの地球規模の各種課題の解決に向けた大きな貢献をすべく、以下の3方針が示された。①工学・科学の広範な知見に基づいて、羅針盤となる政策提言を発信する。②自然科学と人文・社会科学の垣根をも越えた共創のための場を構築する。③多様な会員の充実を図り、未来社会のデザインに新たな息吹を吹き込む。
 2020年度は以上の環境変化のなかで、この機を「Engineer the Future」早期具現化の大きなチャンスと捉え、上記5事業をデジタル技術を活用して推進し、以下の点で大きな前進があった。

  1. EAJフォーラム、賛助会員ラウンドテーブル、若手リーダー塾、賀詞交歓会などコロナ禍で変更を余儀なくされたEAJ諸事業の再開
  2. 政策共創推進委員会の新設、第3次緊急提言作成着手、ポストコロナ検討委員会提言作成着手など、工学・科学などの広範な知見に基づいて、羅針盤となる政策提言発信の準備開始
  3. オンライン会議システムの拡充などデジタル化の推進、オンライン会議デジタル資産の有効活用が可能な会員専用ホームページの新設、事業報告、EAJ News、プロジェクト報告などの英文化促進によるグローバル化対応の強化など共創の場基盤の強化
  4. 賛助会員を含む多様な会員の充実、新会員ガイダンスの導入、新規プロジェクトテーマ会員アンケートの実施など、未来社会のデザインに新たな息吹を吹き込むための基盤強化

以下に各事業の詳細をまとめる。なお文末の(事業1~5)は定款第4条記載の5事業を示す。
 

2.法人運営に係わる活動 

2-1 企画推進活動

1)社員総会 
 2020年度はコロナ禍のため、会員が一堂に会する形での総会開催が困難となり、採択については議決権行使を基本とする第8回(通算第24回)定時社員総会を2020年6月2日(火)に開催した。定款第15 条の規定により阿部博之会長が議長を務め、議長はWEB会議システムにより、出席者の音声が即時に他の出席者に伝わり、出席者が一堂に会するのと同等に適時的確な意見表明が互いにできる状態となっていることを確認して、EAJ定款第4条5事業全般の運営にかかわる重要議案の審議に入った。当日在籍正会員 800 名中、 委任状・議決権行使書提出者を含む出席 正会員 511 名が確認され、定款第 17 条の規定を満たしており、総会は成立している旨報告があった。引き続き、定款第19条2項が規定する議事録署名人として、議長に加え、議長提案の永野博理事、長井寿理事が異議なく選出された。議事は下記の通りである。
 第1号議案、2019年度(自平成31年4月1日至令和2年3月31日事業報告について説明があり、出席正会員511名 、 賛511名 、 否0名、無効0名 により、承認、可決した。続いて、第2号議案2019年度(自平成31年4月1日至令和2年3月31日)収支決算についての説明と、日野光兀監事から、業務及び会計が適正に処理されている旨の監査報告があり、出席正会員511名、賛511名、否0名、無効0名により、承認、可決した。第3号議案役員選任については、本定時社員総会終結のときをもって理事監事全員が退任となるため、改選の必要があること、理事候補三島良直氏から自己都合により辞退の報告があった旨も含めて候補者の説明があり、出席正会員 511名、賛507名、否 0名、無効4名により、承認、可決した。2020年度事業計画と収支予算についての報告のあと、阿部会長から、退任に際し2期4年を振り返ったご挨拶があり、本年総会は閉会となった。以上の総会議事は議事録にまとめられ、議長及び議事録署名人に署名、押印された。
 なお、閉会後、2018年から2020年の間に会員推薦に多大な貢献をいただいた東北大学名誉教授の神山新一会員に感謝状を授与する件につき、事務局から紹介があった(事業1~5)。

2)理事会 
 通常理事会を5回(2020年5月12日(火)、2020年6月2日(火)、2020年7月7日(火)、2020年11月13日(金)、2021年2月8日(月))開催し、EAJ定款第4条5事業全般の運営にかかわる重要事項について審議・議決した。なお、2020年6月2日(火)に開催された第8回(通算第24回)定時社員総会により理事監事の改選が承認、可決され、総会終了に続いて、新役員からなる第1回理事会が開催され、小林会長ほか、副会長、専務理事、常務理事などの役員が選出された。改選前後の役員は下記の通りである。
 2020年度の主な議決事項は、2020年度定時社員総会における決議案(2019年度事業報告、収支決算、監査報告、役員選任)、コロナ禍で変更を迫られた諸事業の対応策、コロナ禍での2020年度事業計画と収支予算、グローバル化・デジタル化対応、役員分掌、内閣府監査対応、正会員・客員会員・賛助会員の入会、会員選考委員選任、委員会・プロジェクト等の設置と委員長・リーダーの選任、提言案などである。主な報告事項は、各委員会、プロジェクト、支部・地区などの活動報告、他団体主催行事に対する協賛・後援依頼等である。なお、11月および2月理事会では、会長、副会長、専務理事および常務理事による自己職務執行状況報告がなされた(事業1~5)。

改選前役員
  会長: 阿部博之
副会長(会長代理): 中村道治
上級副会長: 小泉英明
副会長: 中西友子、嘉門雅史、小林喜光
専務理事: 永野 博
常務理事: 長井寿、大江田憲治(常勤)
理事: 有川節夫、石塚 勝、王 碩玉、太田光一、岡田益男、小野寺正、北村隆行、久間和生、小堀洋美、佐伯 浩、坂田東一、高松 洋、田中敏宏、辻 篤子、辻 佳子、中島義和、橋本正洋、馬場直志、林 秀樹、原山優子、日野伸一、宮城光信、村上秀之
監事: 谷口 功、日野光兀
改選後役員
  会長: 小林喜光
副会長(会長代理): 嘉門雅史
副会長: 久間和生、原山優子、菱田公一
専務理事: 城石芳博
常務理事: 森本浩一、睦 哲也(常勤)
理事: 天野玲子、石川憲一、江村克己、岡田益男、笠原博徳、神本正行、北村隆行、倉持隆雄、小山珠美、佐伯 浩、坂田東一、平 朝彦、高松 洋、田中敏宏、辻 篤子、辻 佳子、中島義和、橋本正洋、馬場直志、林 秀樹、平尾明子、村上雅人、八重樫 武久、安浦寛人、安永裕幸
監事: 谷口 功、日野光兀

3)企画運営会議 
 2020年度内に、8回(2020年4月15日(水)、2020年6月17日(水)、2020年7月1日(水)、2020年9月14日(月)、2020年11月4日(水)、2020年12月9日(水)、2021年2月1日(月)、2021年3月15日(月)開催し、その都度、EAJ定款第4条5事業全般の運営にかかわる重要事項・課題の審議、確認を行った。なお、2020年6月2日(火)に開催された第8回(通算第24回)定時社員総会により理事監事の改選が承認、可決され、さらに総会後に開催された理事会で新役員が選出されたため、2020年度の委員は下記の通りとなった。
 主な審議案件は、2019年度事業報告、予算執行状況確認、役員選任案、コロナ禍で変更を迫られた諸事業の対応策案、コロナ禍での2020年度事業計画と収支予算案、グローバル化・デジタル化対応案、役員分掌案、内閣府監査対応案、賛助会員などの入会案、会員選考委員選任、政策共創推進委員会設置案など委員会・プロジェクト等の設置案と委員長・リーダーの選任案、提言案などである。また併せて、各委員会、プロジェクト、支部・地区などの活動状況、他団体主催行事に対する協賛・後援依頼等である報告事項の確認も行い、これらを理事会に上程した(事業1~5)。

改選前
  委員長: 阿部博之
委員長代理: 永野 博
委員: 大江田 憲治、亀井信一、嘉門雅史、小泉英明、小林喜光、長井 寿、中西友子、中村道治、林 秀樹
改選後
  委員長: 小林喜光
委員長代理: 城石芳博
委員: 嘉門雅史、久間和生、原山優子、菱田公一、睦 哲也、森本浩一、中島義和、林 秀樹

4)企画推進グループ 
 コロナ禍、さらに役員が新体制となる1年度目の活動として、以下の通り、(A)法人運営に係る活動では、財務・事務機能強化委員会、会員強化委員会と連携し、組織基盤安定化の企画・推進を支援、(B)公益目的事業に係る活動では、EAJ内の各事業間、産学官の連携強化を促進することで、EAJ定款第4条5事業全般の運営にかかわる、EAJならではの活動の企画・推進を実施した(事業1~5)。

(A)法人運営に係る活動

 組織基盤安定化による共創活動の活性化をめざし、以下の活動を行った。

  1. 多様な会員による共創活動活性化をめざし、財務・事務機能強化委員会、会員強化委員会などと連携し、新分野での新規賛助会員などの計画的な増強を支援(事業5)。
  2. コロナ禍での活動活性化をめざし、広報委員会と連携し、EAJ運営のデジタル化、オンライン化を支援(事業5)。

(B)公益目的事業に係る活動

 EAJ内の各事業間、産学官の連携強化を促進することで、EAJ定款第4条5事業全般の運営にかかわる、EAJならではの以下の活動の企画・推進を実施した。

  1. オンライン賀詞交歓会の企画、運営を支援(事業5)。
  2. 創造的革新技術の萌芽の模索、先見性・創造性のある基礎研究、社会、産業界、学界が工学及び科学技術に関する分野で直面している具体的問題の把握とその解決に関するプロジェクトテーマ候補などの関するアンケート調査の企画、政策提言員会、会員強化委員会、広報委員会、財務・事務機能強化委員会と連携した調査を実施し、活動に反映(事業1)(事業2)。
  3. 工学及び科学技術に関連する問題についての普及啓発、共創活性化のためのオンライン談話サロンを企画、科学技術イノベーション2050委員会、政策共創推進委員会と連携し2回実施(事業3)。
  4. 新入会員ガイダンスを企画、会員選考員会、会員強化委員会、財務・事務機能強化委員会などと連携して実施(事業5)。
  5. コロナ禍で延期となっていた、EAJフォーラム、若手リーダー塾、賛助会員ラウンドテーブルなどのEAJ主催活動の企画・推進を支援(事業3)。
  6. グローバル活動の強化をめざし、諸資料英文化などを企画、財務・事務機能強化委員会、広報委員会、政策提言員会、事務局などと連携し推進を支援(事業4)。
  7. 会員広報委員会と連携し、ホームページ刷新、会員専用ホームページ新設などを支援(事業5)。
  8. ジェンダー委員会と連携し、会長との意見交換会開催などを支援(事業2)(事業5)。
  リーダー: 城石芳博
委員: 長期ビジョン・事業計画担当:城石芳博
プロジェクト担当:中山智弘、藤田豊久、城石芳博
人材育成担当:橋本正洋
行事企画担当:小田俊理、長瀬公一、大江田 憲治
アドバイザー: 中村道治

2-2 組織基盤増強活動

1)会員選考委員会 
 新型コロナ禍の影響を受けて、メール審議ならびにZOOMによるオンライン会議を実施した。4月の選考委員会はZOOMシステムの確立前であったことから休会とし、本年度は都合3回のオンライン会議を開催し、会員候補者の入会審査を行った。正会員数は、2020年度当初の800名に対して、2020年度末には832名(2021年3月15日現在・暫定)となった。国内に活動基盤を持つ外国籍の客員会員は2020年度当初の17名から、26名(2021年3月31日現在)に及んでいる。「会員選考委員会規程」に基づく選考委員会委員構成の刷新については、主査の交代を含めてほぼ順調に進んでいる。
 さらに昨年度整備された会員強化委員会との連携を密にして、専門分野ごとに正会員の多様性を獲得するように努めている(事業5)。

<2020年度の会員推移>

  委員長: 嘉門雅史
幹事: 長我部信行、菱田公一
第1分野主査: 久保司郎
 委員: 岸本喜久雄、小菅一弘、福山満由美、光石衛
第2分野主査: 臼田誠次郎
 委員: 北村守、保立和夫、横山直樹
第3分野主査: 西嶋昭生
 委員: 佐伯とも子、月橋文孝、堤康央、古原忠、村上秀之
第4分野主査: 道奥康治
 委員: 天野玲子、小泉秀樹、塚原健一、西谷章
第5分野主査: 大久保泰邦
 委員: 瀬川浩司、辰巳敬、本島修
第6分野主査: 桑原裕
 委員: 伊藤聡、小林直人
第7分野主査: 長棟輝行
 委員: 小堀洋美、関実、橋本せつ子
第8分野主査: 田辺孝二
 委員: 倉持隆雄、小山珠美、坂田一郎、安永裕幸

2)会員強化委員会 
 会員強化委員会は会員選考委員会に連動させた日程で、第1回:2020年7月29日、第2回:9月9日、第3回:12月3日、第4回:2021年3月8日に開催した。委員会では、個人会員と賛助会員の入会状況と推薦状況の把握にもとづいて、会員発掘と推薦活動の進め方について議論を進めた。また、会員が所属する分野や業界の拡大法、会員のEAJ活動への参加の促進施策などの課題について議論を行った(事業5)。

  委員長: 石原直
【幹事】大江田憲治
【アドバイザー】中村道治
委員: 睦 哲也、辻 佳子、関谷毅、馬場直志、太田光一、田中敏宏、高松洋、柚原義久、藤野陽三、森本浩一、城石芳博、近藤玲子、伊藤裕子

3)財務・事務機能強化委員会 
 活動全般の基盤確保と会員の多様化推進を念頭に置き、新規賛助会員獲得活動を積極的に展開した。その結果、新たに7社の賛同が得られ、賛助会員会社数は53社に増加した。それに伴い、個人会員数の増加と相まって、個人会費と賛助会費がバランスする安定した財政基盤を維持することが出来た。
 コロナ禍が継続する中、新常態における公益目的事業の在り方を模索する一方、潤沢な資金を活用して、懸案であった会員、賛助会員への更なるサービス向上や、デジタル化・グローバル化対応の加速を目指し、HPの改変、デジタルコンテンツの再利用、報告書やEAJ NEWSの英語化等の付加価値向上を支援することが出来た。
 また、週一回の事務局定例打合せを通じ、事業全般に関する情報や問題点の共有に努め、小規模体制ながらチームワークを駆使することで、経理処理、事務業務の一層の効率化、平準化の実現を心掛け活動した(事業5)。

  委員長: 睦 哲也
委員: 城石芳博、森本浩一、井上幸太郎
顧問: 中村道治、永野 博

3.公益目的事業に係わる活動

3-1 委員会活動

1)政策提言委員会  
 ほぼ隔月で委員会を開催し、科学技術動向や社会課題などを勘案しながら候補テーマの体系化を図り、EAJが取り組むべき先見的、創造的な提言に結び付く課題の検討とプロジェクトの探索を行った。「海洋研究の戦略的推進(リーダー:藤井 輝夫、森本 浩一)」、「立法府とアカデミアの知的情報共有に関する調査・試行研究(リーダー:永野 博)」、「未来社会と工学教育(リーダー:光石 衛、PO:中村道治、幹事: 赤津雅晴、石原直、大土井智、北村隆行、佐々木直哉、中須賀真一、原田香奈子。山崎美稀)」、「デジタル革命時代の日本のモノづくり(リーダー:佐々木 直哉、幹事:善本 哲夫、古川 英光、中谷 光男)」および「アジアバイオマスプロジェクト(リーダー:西嶋 昭生、PO:安永 裕幸)」の5つの政策提言プロジェクトにおいて提言書をまとめ発表した。報告書については、EAJのホームページなどで公開予定である。
 また、「海洋プラスチック研究プロジェクト(リーダー:橋本 正洋)」および「人と機械の共生社会のデザイン(リーダー:萩田 紀博、副PL:淺間 一、幹事:橋本 隆子、野中 洋一)」政策提言プロジェクトを立ち上げるとともに、「新型コロナウィルス後の科学技術イノベーションのあり方(共同議長:原山 優子、永井 良三)」および「インクルーシブなSTEM研究環境の構築(リーダー:牧原 出、副PL:熊谷 晋一郎、PO:長井 寿)」など社会情勢や要望を鑑みた政策提言プロジェクトも立ち上げた。各政策提言プロジェクトにおいて進捗確認を行うとともに、成果物とりまとめのための審査・助言を行った。
 さらに、「レジリエント電力ネットワーク」、「少子高齢社会の望ましいあり方(仮称)」、「データ駆動型研究開発分野の人材育成」の政策提言プロジェクトについても発足検討中である(事業1~5)。

  担当理事: 菱田公一
委員長: 中島義和
委員: 淺間 一、大澤隆男、長谷部信行、小林信一、城石芳博、長井 寿、永野 博、中村道治、中山智弘、原山優子、菱田公一、森本浩一、安浦寛人、安永裕幸
委員会開催日: 6/14, 6/15 (分割開催),7/16, 8/31, 10/30, 1/28, 3/1(いずれもオンライン開催)

2)科学技術イノベーション2050委員会 
 2019年度の議論を受け、解決すべきテーマや課題を特定するとともに、そのために必要な技術に対し、実現に向けたパスウェイを議論するためのワークショップを開催する。技術が支える社会イノベーションのロードマップならびに、 持続可能な社会を実現するためのアクションプランを作成する。
 2020年度内に、10回の全体委員会を開き、8月5日には2019年度に決めた3つの課題に対して国内ワークショップを開いた。また、2020年12月よりロードマップ等の作成作業を加速させるため、3つの課題に対して分科会形式で議論を展開し、12月より毎月1回分科会を開き、合計3回ずつ、各課題の分科会を開いている。
 2021年度においては、2020年度に提示した3つの課題の将来像やロードマップをベースとして、国際WSを開催し、国内外の専門家と議論を交わすとともに、日本の考え方を示していく。また、賛助会員や政治家に向けたレクチャーの開催可能性を探るとともに、ガイドラインのようなものを作成し、啓蒙活動を実施する。さらに、3つの分科会および、そこから派生するプロジェクトを階層的に構築し、2022年度以降において、本委員会、分科会、プロジェクトという階層型委員会として活動できるよう、新しいメンバーの募集を含めた準備を行う。
 2020年度の具体的な成果を以下に記す。

[全体委員会]

2020年8月5日ワークショップを開くとともに、ロードマップおよび報告書の作成に向けた議論を行い、報告書の目次案を確定させた。定めた3つの課題は、以下の3つである。

課題1: スマートな都市、快適で強靭な人間居住の実現に向けた課題
課題2: 持続可能で格差のない水・食料・エネルギーアクセスの実現
課題3: エビデンスと多様な価値観の許容に基づくガバナンスの実現

〇 8月5日の国内ワークショップでは、各課題において、関連する研究を行っている外部講師を招き、講演を行っていただいたあと、それぞれの課題において聴講者も含めたブレイクアウトセッションを行った。以下に各課題で招いた講師ならびに簡単な講演概要を示す。

課題1: 土井健司 大阪大学 大学院工学研究科 教授 
(内容)「スマートな都市、快適で強靭な人間居住に向けて、New NormalとNew Local」をタイトルとして、New Normalな観点からは、このシステムを組み込んだScalableかつ部分的にロックダウンが可能な都市・交通の再構築が必要であり、New Normal時代のNew Localの観点からは、災害時の移動の自由、安全安心、社会・経済の活力をトリレンマにしないような、自律/自立的なsufficient economyを作り上げていく必要があることを述べられた。

課題2: 高村ゆかり 東京大学未来ビジョン研究センター 教授 
(内容)「持続可能で格差のない水・食料・エネルギーアクセスの実現に向けて」をタイトルとして、水・エネルギー・食料はともに、人々の幸福に関わってくるとともに、貧困の撲滅、持続可能な発展に不可欠であり、気候変動、人口推移などの長期展望と絡めて、現状と将来リスクならびに、技術イノベーションについて紹介するとともに、COVID-19の感染禍により、人々のbasic needs、あるいはwell-beingの向上を中核にしながら、脆弱な人々と社会をどう守るかという観点が、大きな課題であることが述べられた。

課題3: 浅川智恵子 IBM T.J.ワトソン研究所 フェロー 
(内容)「AI for Accessibility」をタイトルとして、アクセシビリティのニーズというのは歴史的に多くのイノベーションを生み出してきたことを事例を用いながら紹介されるとともに、AI利用にあたっての課題点について、プライバシーと安全性の観点から検証するとともに、AIバイアスについて、AIというのは私たちの社会を示す鏡であり、多様性、誰一人取り残されない社会を築いていくためには、AIは多様性をしっかりとサポートしていかなければいけないことを述べられた。

〇 2020年12月より、3回にわたり、分科会が開かれ、報告書作成のためのロードマップについての議論および、具体的な目次案が作成された。その案を以下に示す。2021年度の上半期までに、これらのとりまとめを行うことを目標としている。

[分科会1: スマートな都市、快適で強靭な人間居住の実現に向けた課題]

メンバー:杉山郁夫(主査)、日下晴彦、小泉英明、中島義和、藤野陽三、亀井未穂(幹事)

1.はじめに:都市はSTIによるWell being実現の鍵
2.現状と課題: New Normal 時代に対応した都市圏の必要性
3.Multi-AI都市圏:カーボンニュートラル、災害、感染病、NEXUSへ備える都市圏構想
4.MAWSS (Multi-AI Well-being Survey System): MAWSS による都市圏構想の実現
5.実現に向けた技術とロードマップ: MAWSSに必要な技術およびそれらの開発ロードマップ
6.新興国への技術移転:地域性と多様性を考慮したMAWSSの提案

[分科会2: 持続可能で格差のない水・食料・エネルギーアクセスの実現]

メンバー:沖大幹(主査)、城石芳博、安岡善文、安永裕幸、中村道治、亀井未穂(幹事)

1.はじめに: 世界におけるカーボンニュートラル
2.世界の状況:「今」と「30年後」をどう評価するか?
3.日本工学アカデミー(又は「工学者」)としての基本的な取組み方針
4.技術論から見たカーボンニュートラル実現方策
5.エネルギー=水=食料のNEXUSを目指して
6.「世界のカーボンニュートラル+energy sufficiency」ロードマップ

[分科会3: エビデンスと多様な価値観の許容に基づくガバナンスの実現]

メンバー:大竹暁(主査)、有本建男、大江田憲治、倉持隆雄、杉山郁夫、森尚樹、有川太郎(幹事)

1.はじめに: ガバナンスはどういうものか
2.可視化されたエビデンスと多様な価値と幸福の位置づけ
3.国内外における科学的ガバナンスの歴史、国際的な科学的ガバナンスの現状
4.政治とのコミュニケーションのあり方
5. COVID-19における科学助言の成果
6.将来における科学助言の目指すべき方向と技術的ロードマップ

委員長: 沖大幹
委員: 有川太郎(幹事)、亀井未穂(幹事)、平川祥子(幹事)、有本建男、江藤 学、大江田 憲治、大竹 暁、日下晴彦、倉持隆雄、小泉英明、小林孝明、城石芳博、杉山郁夫、中島義和、永野 博、藤野陽三、森 尚樹、安岡善文、安永裕幸、中村道治

3)国際委員会 
 COVID-19の影響により、予定していた事業計画の変更を余儀なくされた部分もあるが、国際委員会の三原則に基づき活動を展開した。個別事業毎に定められた委員長・実行委員長のもと、それぞれに計画を見直しし、可能な範囲で活動を行った。具体的には、下記の個別事業を広範なEAJ会員のご協力の下に推進した(事業4)

【国際アカデミー間連携】

  1. 国際工学アカデミー連合CAETS(韓国主催でオンライン開催)
  2. 東アジア工学アカデミー円卓会議(韓国主催でオンライン開催)
  3. 欧州交流委員会(EAJ報告書「国会議員と科学者の政策共創実現に向けた提言」英語版を海外アカデミーに送付)

【国際人材育成】

  1. 日米先端工学シンポジウム(第15回開催は2021年に延期)
  2. ERLEP(後継のフォーラムを豪州と準備)

【アカデミー間連携】

(1)  国際工学アカデミー連合:CAETS実行委員会
 2020年は韓国工學翰林院(NAEK: The National Academy of Engineering of Korea)が主催。当初の予定から10月12~15日に延期され、韓国ソウルの会場と各国アカデミーを結んだグローバルなリモートにより開催され、EAJからは、小泉英明顧問(CAETS理事)、森本浩一常務理事(CAETS委員長)が参加した。
 理事会では、アカデミー活動の戦略が議論され、今後のCAETS総会(2021: Buenos Aires, Argentina – September 20-23 / 2022: Paris, France – March 21-25)が採決された。
 委員会・個別テーマ討議に関しては、新たに発足したCOVID-19 Special Committeeで小泉委員が講演、SDGs関係の討議グループには沖大幹STI 2050委員会委員長、中島義和EAJ理事が参加した。
 CAETS併催シンポジウム「Engineering a Better World – Smart Society」では、エネルギーセッションに日立製作所の森田歩日立研究所所長がキーノートとして招聘された。
 評議会には、EAJから小泉英明顧問、原山優子副会長(国際委員長)、森本浩一常務理事(CAETS実行委員長)が出席した。

(2) 東アジア工学アカデミー円卓会議:EA-RTM実行委員会
 11月30日に、Smart Entertainmentと題して、韓国主催のシンポジウムがオンラインで開催された。Smart Entertainmentにおけるイノベーション、VR/ARを始めとする共通基盤技術、社会実装の3つのセッションにおいて3か国からの講演が行われた。
 冒頭、原山副会長より、ビデオ収録により挨拶があり、コロナ禍におけるオンラインによる国際交流について、対面による国際会議を補完する新たな役割に期待を表明した。講演は産総研の江渡上席研究員、東京大学鳴海准教授、Teamlabの工藤氏に依頼し、シンポジウムの3つのセッションにご参加頂いた。EA-RTM円卓会議においては、EAJの最近の活動状況について、森本常務理事より概要を説明した。

(3) 欧州交流委員会
 2020年8月に発刊したEAJ報告書「国会議員と科学者の政策共創実現に向けた提言」(一般財団法人新技術振興渡辺記念会2019年度上期科学技術調査研究助成)を英訳し、提言作成に協力していただいた、英国王立工学アカデミー、ドイツ工学アカデミー、フランス工学アカデミー、オーストリア科学アカデミーなどに送付した。

【国際人材育成】

(1) 日米先端工学シンポジウム:JAFOE実行委員会
 コロナ禍で、2020年6月米国Irvineで開催予定だった第15回JAFOEシンポジウムは 2021年6月に延期となり、更にオンライン開催となった。但し、4つのセッションテーマであるBlockchain Technology, Soft Robotics, Mitigating Sea Level Rise, Machine Learning for Mental Healthに変更はなく、日本側はハイブリッド開催とすることとした。なお、第16回は2023年、第17回は2035年に開催予定とした。

(2) 日豪次世代リーダー育成:ERLEP実行委員会
 新型コロナのために中断したが、双方の国際担当等が新陣容となったことを機に、まず事務局間、さらに幹部間打ち合わせをリモートで行い、2021年度からの継続事業の実施を目指すことを合意した。その合意に基づき、双方のERLEP同窓生を中心にテーマを検討し、抽出された具体案を元に企画化を図った。

【その他】

(1) 工学アカデミー会長会議(AEPM)
 STSフォーラム2020はオンライン開催となったことから、AEPMの主たる目的の交流を図ることが難しいことから、2020年は開催を見送ることとした。

委員長: 原山優子
担当理事: 中島義和(情報)、辻篤子(広報)
委員: <個別委員会>森本浩一(CAETS、STS Forum)、三島望(EA-RTM)、永野博(欧州)、村上秀之(JAFOE)、長井寿(ERLEP)
<会員>金谷一朗、伊藤一秀、杉山正和
顧問: 岸輝雄、中村道治

 4)人材育成委員会 
 将来の社会像を踏まえつつ、社会が求める人材像とその育成方策について議論する「未来社会を見据えた科学技術イノベーションと工学人材の育成」プロジェクトの議論を実施し取りまとめを行った。また、若手育成のあらたな試みとして、「第1回EAJ若手リーダー塾」(2021年4月8、15、22の3日間)を企画し、プログラム作製、参加者とりまとめまでWeb開催の準備を整えた(事業2) (事業3)。

委員長: 橋本正洋
幹事: 城石芳博、横山直樹、中島義和、岸本 喜久雄、石原直、金谷一朗、村上秀之、小林信一、松見芳男、島田 昌
委員: 北森武彦、滝澤博胤、大久保 達也、新美智秀、北村隆行、田中敏宏、高松 洋、小豆畑 茂*、大江田 憲治、榊原裕二、柘植綾夫、坂田東一、安永裕幸、犬塚隆志、上野晴樹、高山誠
(*非会員)

 なお下記「未来社会を見据えた科学技術イノベーションと工学人材の育成」プロジェクト」にも参画、連携した。

リーダー: 光石衛
PO: 中村道治
幹事: 赤津雅晴、石原 直、大土井 智、北村隆行、佐々木 直哉、中須賀真一、山崎美稀
委員: 大江田 憲治、大久保 達也、岡島博司、川合眞紀、岸本 喜久雄、小寺秀俊、坂田東一、原山優子、橋本正洋

5)若手委員会 
 本委員会のメンバー(40歳代)よりさらに若い世代(20-30歳代前半)への環境整備を最重視し、その実現へ向けて20-30歳代前半の若手世代との意見交換を進めてきた。特に、この若手世代に何が必要であるか、2~3か月に一度の頻度で、各界の代表的な若手を委員会に招いて意見交換を行ってきた。さらに、企業や省庁との意見交換も積極的に取り入れ、多角的な視点から持続可能な社会、未来に希望の持てる教育、企業と大学との連携などについて活発な意見交換を行うことができた(事業1、2、3、5)。
 今回取りまとめた内容を基に、2021年度は若手のニーズに即したセミナーや講演会を開催し、提言書に取りまとめる予定である。

委員長: 関谷 毅
副委員長: 永野智己
委員: 伊藤一秀、川原圭博、永谷 圭*、古川英光、松尾 豊、風間頼子*、竹内雄一郞*、松塚貴英*、成瀬 彰*
(*非会員)

6)ジェンダー委員会 
 委員会体制を委員12名、アドバイザー13名、学生委員3名として整備し、研究開発と産業応用にジェンダーの視点を強化する戦略・施策に関する議論を展開し、その拡大と定着を図った。具体的には、(1)会長と女性参画を通じた工学の活性化についてエビデンスベースで議論する会(2020/10/22)、(2)東北大学との共催で第4回EAJジェンダーシンポジウムにて女性キャリアのダイバーシティ-With/Postコロナ時代のキャリアの考え方-についての議論(2021/1/21)、(3)学生委員によるインタビューを通じたダイバーシティに関するGood Practiceの調査と発信を、コロナ禍に鑑みたオンラインでの利点を最大限活用して実施した。また、次年度の活動に向けた課題を議論した(事業1~5)。

委員長: 渡辺美代子
副委員長: 城石芳博、辻佳子
委員: 大倉典子、川村みどり、陳迎、鳥居塚崇、中島 義和、行木陽子、平尾明子、森勇介、森田純恵
アドバイザー: 阿尻雅文、天野玲子、石原直、伊藤一秀、大野英男、大橋俊朗、小宮山宏、長井寿、長坂徹也、中西友子、永野博、原山優子、丸山一平
学生委員: 秋山茉莉子、佐々木勇輔、依田みなみ

 7)広報委員会 
・昨年度よりネット配信を始めているEAJ NEWSについては、4回発行した。この内2回は、「2019プロジェクト」と「COVID-19」の特集号とした。
・原則として隔週の頻度で配信しているEAJニュースレターについては、新たに「支部からの便り」コーナーを開設し、関東地区、東北・北海道支部、名古屋支部からの「便り」を掲載した。
・ホームページの改修を進め、新たに「会員用ページ」を新設し、会員向けサービスの充実を図った。
・3か月に1回の頻度で広報委員会を開催。Web会議の定着による地方委員の積極的な参加があり、活発な議論ができた(事業3)。

委員長: 林秀樹
副委員長: 大江田憲治
委員: 岡田益男、城石芳博、菅博明、高原 淳、田中敏宏、辻篤子、辻佳子、原邦彦

 8)政策共創推進委員会 
 政策共創推進委員会(2020年7月7日理事会の承認により設置)
 日本工学アカデミー(EAJ)が主宰し、関連団体(非行政組織)と連携してアカデミア(まずは、工学)の考え方や意見を立法府・国会議員に届けるとともに意見交換を行うことのできる道筋を開くことを目指す。そのために、相互に学びあうことを通じ、情報を共有しつつ信頼しあえる関係を築き上げるべく、EAJとして実施可能で実効性のある活動を地道に進める。
 2020年度は11月13日の理事会で本委員会の活動の進め方について了承を得るとともに、委員を拡充しつつ、担当を分担する体制を作り、活動を進めた。全体委員会は2回開催した(12月4日、3月5日)。①国会議員との対話の会は、6名の国会議員を交えて、衆議院議員会館にて、第1回(12月9日)は「新型コロナウィルス後の科学技術イノベーションの在り方プロジェクト」の検討状況報告に基づく意見交換、第2回(3月18日)は「日本の将来を担う若手研究者との共創」についての若手研究者からの発言と意見交換を実施した。②参議院調査部門との協力では、1月7日、参議院においてワークショップを共催した。当方から、「日本工学アカデミーの沿革と活動」、「米英独における議会とアカデミーの関係」について話題提供し、質疑応答を行った。③国立国会図書館との協力では、12月16日に意見交換会を行い、今後、定期的に情報交換を進めていくことを申し合わせた。④若手フェローシップについては、研究の世界と政治を含めた政策立案の世界の双方を理解できる人材を着実に育てていくことを目的として、若手委員会、ジェンダー委員会などの協力を得て、検討を開始した。⑤関連団体との連携については、まず 公益社団法人日本工学会(岸本喜久雄会長)との連携を合意した。さらに、賛助会員も含めて連携の場の拡大を検討している。なお、活動の概要については、HPを通じてできる限り公開している。会員との情報交換の一環として11月17日にEAJオンライン談話サロンを開催し、6月に行った国会議員とのワークショップのダイジェストビデオ、調査・試行報告書を紹介し、国会議員との政策共創の意義などについて討論した (事業2~5)。

委員長: 永野 博
委員: 今村 努、江村克己、大倉典子、岸本喜久雄、小林信一、小林喜光、久間和生、倉持隆雄、坂田東一、城石芳博、関谷 毅、高木真人、辻 篤子、坪井 裕、長井 寿、中島義和、細野光章、牧原 出、松尾真紀子(非会員、東京大学公共政策大学院特任講師)、睦 哲也、森本浩一、安永裕幸
アドバイザー: 角南 篤(非会員、政策研究大学院大学学長特別補佐、客員教授)

3-2 支部活動

1)支部長会議 
 10月27日に第3回支部長会議オンライン開催。各支部長、会長、副会長、専務理事、常務理事を含めて18名参加。第3回支部長会議後12/15予定の北海道支部ならびに東北支部設立に向け、支部と本部のコミュニケーションを深めと共に、支部と本部、支部間の連携及び他団体との共催を強め、EAJ活動の一層の活性化に向け意見交換を行った(支部活動は、事業1~5をカバー)。

2)北海道・東北支部 
 142名(正137、客5) /2020年度入会11名(正10、客1)
・2020年 8月26日~9月18日 支部理事会(電子メール審議)
・2020年12月15日 北海道・東北支部から北海道支部および東北支部に移行

支部長: 佐伯浩
  副支部長: 角山茂章、岸浪建史、猪岡光
  専務理事: 馬場直志

2a)北海道支部 
 36名(正35、客1)/2020年12月15日以降入会2名(正1、客1)
・2020年12月15日 支部発足。支部会員へ支部発足について衆知。
・2021年1月29日 東北大学未来科学技術共同センター主催の未来科学オープンセミナー『界面分析装置開発から界面利用新製品開発まで』を東北支部とともに協賛で開催。
・2021年2月12日 支部理事会(於)ホテルマイステイズ札幌アスペン(対面&オンライン)
・2021年3月5日 東北大学未来科学技術共同センター主催の未来科学オープンセミナー『EV用ワイヤレス給電の世界は今-非常識の常識-』を東北支部とともに協賛で開催。

支部長: 佐伯浩
  副支部長: 岸浪建史、鈴木聡一郎、瀬戸口剛
  専務理事: 馬場直志

2b)東北支部 
 108名(正103、客5) /2020年12月15日以降入会 0名
・2020年12月15日 東北支部発足、発足の案内を支部会員へ送信、支部ホームページの立ち上げ
・2021年1月29日 東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)
 「未来科学オープンセミナー」協賛 (於)東北大学
・2021年3月5日 東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)
 「未来科学オープンセミナー」協賛 (於)東北大学
・2021年3月末日 支部理事会 (於)メール審議

支部長: 神本正行
  副支部長: 安斎浩一、猪岡光
  専務理事: 岡田益男

3)中部支部 
 76名(正73、客3) /2020年度入会 6名(正4 、客2 )
 以下の3回のEAJ中部レクチャーを実施及び実施予定。
・「AIは,誰からどんな仕事を奪うか?」(7月29日 金沢工業大学工学部 山本知仁教授)
・「計算社会科学で探るインフォデミックの予兆~社会をゆがめるフェイク、フェイクを見破る技術~」(12月14日 東京工業大学環境 社会理工学院 笹原和俊准教授)
・「QOL-MaaS beyond MaaS 個人のQOL向上と地球社会負荷削減を両立させるポストCOVID-19社会の活動~モビリティ統合設計サービス」 (3月26日 中部大学スマートシティ国際研究センター 林良嗣教授)

 3回のEAJ中部レクチャーを通じて非会員の出席も得ながら工学分野の社会一般への周知に努めた。特に、今年度はコロナ禍の関係でオンラインでの開催とすることで、遠方からも参加しやすい形式となり、その恩恵も実感した。さらに、シンポジウムの共催、後援も行った。また、中部レクチャーの開催に併せて中部支部運営委員会を開催し、中部支部の執行部の機能強化を図ることとした。その成果として企画推進部会を立ち上げ、第3回EAJ中部レクチャーの企画・実施,支部HPの立ち上げなどその成果が形になっている。

支部長: 林良嗣
  副支部長: 原邦彦、岩井善郎、太田光一
  専務理事: 水谷法美

4)関西支部 
 104名(正100、客4)/2020年度入会8名(正5、客3)
・運営委員会を以下のように3回開催した。
  9月23日、11月20日、3月12日
・講演会を以下のように2回開催した。
  9月23日:日本工学アカデミー関西支部 第4回 講演会
       「情報科学(AI)・数理・データ科学の実践と人材育成」
       オンライン講演会(発信拠点・大阪大学基礎工学研究科)
  11月20日:日本工学アカデミー関西支部 第5回 支部集会
       (合同開催:第16回 京都大学工学部教育シンポジウム)
       「繋げるリモート講義」
       オンライン講演会(発信拠点・京都大学工学研究科)

 

支部長: 田中敏宏
  委員: 尾上孝雄、小川真人、嘉門雅史、狩野 裕、久保司郎、河原克己、石田 明、堤 和彦、石出 孝、小田一郎

  委員(幹事): 大嶋正裕、馬場口登、大村直人

5)九州支部 
 41名(正39、客2)/2020年度入会2名(正2)
以下のように講演会を2回主催し、共催シンポジウムを1回等開催した。
・2020年6~7月 理事会(メール・オンライン会議形式)
・2021年1月19日:高等専門学校出張講演会(熊本高等専門学校1年生を対象とした遠隔講義形式)
  「社会基盤となったICTとAIの今と将来」
  (講師:中西 恒夫 氏、島田 敬士 氏)
・2021年1月27日:講演会(オンライン開催)
  「新型コロナウィルス感染拡大に対する高等教育現場の対応と情報通信技術の活用」
  (講師:谷口 倫一郎 氏、島田 敬士 氏)
・2021年2月9日:九州工学教育協会との共催シンポジウム(オンライン開催)
  「若者がエンジニアを夢見るためにⅥ ~地域に広げる、地域で広げる~」

支部長: 山田淳
  副支部長: 髙松洋、谷口功、日野伸一

    ほか、理事及び名誉理事、名誉顧問

6)その他
 その他の地区においても、地区講演会の開催などを通じて、地域の活性化の足がかりと会員増強に努める。なお、引き続き会員ゼロの県をなくす努力を継続する。

組織