第14回 通常総会における会長挨拶

 2010年度は正会員・賛助会員のご努力とご支援を得て、会員数も増え、今後あるべき当会の活動についても真摯な議論が展開されました。理事会においては、1)地域における活動活性化、2)国際交流、3)人材育成の3本の柱を活動の重点といたしました。しかしながら東日本大震災は、我々の活動立上げを待ってはくれませんでした。2011年度は、将にこれらの重点課題を強力に推進する必要があります。活動資金の制約はありますが、小さくても実行動を起こしてまいります。
 その為の仕組みとして、プラチナ構想ネットワークと協力協定を締結し、高齢化社会での地域の活性化に努め、特に北海道・東北地区と九州・近隣地区では支部創設を目指します。将来は、関西地区と中部地区も含めて4支部体制を検討いたします。さらには北陸・信越地区や中国・四国地区でのイベントも具体化いたします。
 国際交流においては、国際工学アカデミー連合(CAETS)や東アジア工学アカデミー円卓会議(EA-RTM)のネットワークを活用して、若手エンジニアの活躍の場を二国間交流事業として推進します。またエネルギや環境などの特定テーマを選んで、二国間・多国間の交流を継続します。
 人材育成については、日本工学会の「科学技術人材育成コンソーシアム」に参画したほか、外部助成も得ながら工学の基礎からメタ・エンジニアリング、さらには倫理に至る広い分野で研究を深め、その一部では実装に向かいたいと考えております。
 これらの諸計画の執行に際し内部体制として、従来の企画委員会を「企画・運営委員会」に改組し、小宮山委員長と松尾友矩委員長代理のコンビで、個々の企画に対する実行体制の整備にあたります。
 日本工学アカデミーは、きちんと結論を出す為の「ギロン」と、意見を交わすことを楽しむ「サロン」の両方を併せ持つユニークな組織で
す。その力を震災からの復興に活かしてゆきたいと考えます。皆様の変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

2011年 5月19日

(社)日本工学アカデミー 会長

小宮山 宏