立法府とアカデミアの知的情報共有に関する調査・試行研究

国民を代表する立法府は科学技術政策の立案、実施にあたって枢要な位置を占めている。今後、その重要性がさらに高まっていくことが想定される。だが、現状では、科学技術に関わる知的情報を創出するアカデミアと立法府の間で緊密な情報交流、特に組織的な情報交流があるとはいえない。そこで、立法府が科学情報の活用能力を高めるために、EAJがどのように対応すべきかを検討し、実現に移していく。

2017年度は、国立国会図書館からの受託調査「政策決定と科学的リテラシー」において、海外のアカデミーでは、a)国会議員も含む広範な分野の専門家のネットワーク・コミュニケーションの展開のために誰もが参加できるプラットフォーム(場)を作り、その中核となっている例があること、b)政策の提言にあたっては複数の選択肢を提示していること、などを紹介した。2018年度は文部科学省において科学技術・学術政策研究所と共催で講演会を開催し本報告書の内容を紹介しつつ、現状を変えていくためにすべきことについての意見交換を行った。

2019年度は、新技術振興渡辺記念会からの助成を受け、EAJ自らの課題として、アカデミアと立法府の間の情報交流を活発化するために、アカデミア側がどのような努力をしていくべきかを、アカデミア側の関係機関、関係者の協力を得つつ、先進各国の「アカデミー」と呼ばれる団体の活動に特に焦点を当てて事例を調査し、その結果を参考としながら、課題と具体策を取りまとめた『国会議員と科学者の政策共創実現に向けた提言」を作成した。

2020年度は、提言のとりまとめにあたっては、衆議院において「政治家と研究者を混ぜると、何が起こるか?」というワークショップを開き、国会議員と会員の間で本音の意見交換を行った。以上の活動を持続的組織的に展開していくために、EAJに政策共創推進委員会を設立し、国会議員との科学情報の共有を目指した活動開始する。


リーダー:永野 博


活動記録は、2020年7月に設立された政策共創推進委員会のページにまとめて掲載している。