日豪若手研究者交流促進事業総括会議 / 日豪若手先端研究者による環学的新学術フォーラム 2017

日時:2017年12月3日(日)~6日(水)
場所:ANAクラウンプラザホテル福岡


集中合宿形式
成果を最大化するため、同じホテルで寝食を共にし、最終日には文化的・社会的多様性を相互理解するための交流ツアーを設定するなど、全2泊3日(前泊を含めて3泊)の集中合宿形式で開催します。

2つのセッションで集中討議と総合討論
これまでのERLEPの成果と人的ネットワークを整理した上で、新たな持続的組織の構築に向けた具体策を提案するとともに、事前に設定した喫緊の工学課題に関して自分の専門分野を越えて討論することで、グローバルな学術連携推進課題を具現化し、国際的・社会的な提言として纏めます。

具体的なセッションのテーマは、ERLEPがこれまで若手研究者の受け入れ対象領域として設定してきた工学重点課題に対応させ、更に世界が抱える種々の持続可能な開発のための工学的・応用指向的課題に配慮して次の2課題とします。

(1) The role of informatics for human and society
(2) Emerging materials and technologies for sustainable society

本フォーラムは、初日にこれまでのERLEPの活動を整理するAlumni Reportsを設定し、その成果を基に持続的な組織化への具体的方針を決定します。会議2日目には前述の2課題について討論を行い、提言を纏めます。

上記(1)〜(2)のセッションは各2時間30分で、各分野代表するシニア研究者による分野紹介の後、日豪の若手研究者各1名が基調講演を考えています。その後、参加者を2チームに分けて討論を行った後、全員参加の総合討論を行うことで意見を集約します。

成果のとりまとめ
各セッションの座長は討論の総まとめとして、日豪の学術的な連携推進策、さらには新学術の複合領域となる研究課題に関して具体的提案を取りまとめます。問題を正しく設定・理解した上で、具体的な行動を提案し、実行・実現することが環学的かつ応用研究領域である工学に携わる研究者の使命と考えます。

「日豪連携による環学的新学術研究課題」を提言
フォーラムの成果として、「日豪連携による環学的新学術研究課題の提言」を纏め、社会発信します。医-工連携によるスマート・ウェルネス研究、ディープラーニング(AI)技術を援用した新材料開発、バイオマイクロシステムと工学技術の融合した新デバイス開発、といった挑戦的かつ萌芽的な研究課題と社会実装に向けた道程を具体的に整理する計画です。

「環学的新学術研究課題創発のための日豪研究者ネットワーク」の具体化へ
さらに、ERLEP同窓生を中心とした日豪若手先端研究者個別の人的ネットワークを持続可能で社会的影響力を有する強固な組織にするため、「環学的新学術研究課題創発のための日豪研究者ネットワーク」を具体化します。インターネットを利用したサイバー空間に情報共有のためのプラットフォームを作成した上で、自発的なネットワーク発展を支援する枠組みを提案します。


運営委員会メンバー 】(括弧内数字は派遣回)

日本側運営委員会

  • 委員長:伊藤 一秀(九州大学:第2回)
  • 副委員長:黒田 知宏(京都大学:第2回)、古川 修平(京都大学:第2回)
  • 幹事:田中 宏和(北陸先端科学技術大学院大学:第4回)、藤田 正博(上智大学:第4回)
  • 委員:大久保 貴広(岡山大学:第2回)、高橋 佳代(理化学研究所:第3回)、川井 隆之(理化学研究所:第4回)、阪本 康弘(東北大学:第4回)、後藤 佑介(岡山大学:第4回)、栁澤 琢史(大阪大学:第4回)
  • 顧問:大橋 俊朗(北海道大学:第1回)

豪州側運営委員会

  • 委員長:Susanna Guatelli(University of Wollongong:第3回)
  • 委員:Gaetan Burgio(Australian National University:第3回)、Benjamin Burton(The University of Queensland:第2回)、Paul Low(University of Western Australia:第3回)、Tapabrata Ray(University of New South Wales:第3回)

環学的(Trans-disciplinary)とは
異なった学問領域が交わる様子を学際的と言いますが、赤司秀明『学際研究入門: 超情報化時代のキーワード』(コスモトゥーワン 1997)で、その発展段階を四つに分けています。
Trans-disciplinary:既存の学問体系の枠組みが崩れ、新しい学問体系が生じる
Cross-disciplinary:複数の学問体系に及ぶ新しい専門分野が生じる
Inter-disciplinary:複数の学問体系の共同作業により、新たな知を共有する
Multi-disciplinary:複数の学問体系が共同で研究を行う
ここでは、正に最初の段階の異分野交流を興すことを企図し、それを日本語で「環学的」と訳すことにしました。