プロジェクト

EAJ基本理念「人類の安寧とより良き生存のために、未来社会を工学する」に立脚し、社会が直面する諸課題について、関係する多様な分野の専門家の協力も得て、専門家集団としての本領を発揮し、科学的証拠に基づく解決のための選択肢をまとめ、立法府、行政府、政府関係機関、産業界、メディアなどに提示し、社会がより適切な方策を選択することに貢献します。

政策提言委員会の役割

1.政策提言プロジェクト・フロー

2.「政策提言に関する規程」に基づいて進めます。
 規定には、種類(声明、提言、報告)、査読要領、分量の制約(最大25頁)などを定めています。

  • ポイント1
    個別課題は専門学会等に委ねることとし、SDGs、Society5.0など、多様な分野に関わる社会的課題に、文理横断・分野融合の少数精鋭主義で臨める検討チームを形成し、先進的かつ機動的に取り組みます。
  • ポイント2
    産業・教育・規制緩和政策立案、国家プロジェクト化等に具体化のために、アピール力、波及力の強い発信を目指します。そのためにも、会員の叡智を結集しつつ、一般社会による理解増進のための様々な工夫を試みます。
  • ポイント3
    EAJとして組織的責任を持った発信と提言の社会実践に取り組みます。公開の最終判断は理事会で決定します。

【会員のテーマ提案から成果の組織的表出までの流れ】

現在活動中のプロジェクトチーム (2020年10月現在)

環境・資源制約や技術進歩に伴い重大化する社会的課題について、その分野の第一人者を中核に分析し、産学から幅広い多分野の会員の意見をまとめ、EAJとして組織的チェックを経た「先見的なメッセージ」を発信する。それによって、広く社会の関心を喚起し、社会の反応・要望に応じて、EAJはさらに問題意識を深化させ、我が国がとるべき処置、行動を抽出していく。

1.海洋プロジェクトの戦略的推進 (リーダー:藤井輝夫会員)

多種多様な「海の恵み」を生み出す海洋の複雑さを理解することで、自然環境への影響を最小限化し、なおかつ「おいしい」水産物、「高品位な」鉱物のような高付加価値な資源を、「自然の中」から新たに創造する技術を生み出そうとする “海洋テロワール”の概念を提唱する。

2.アジアバイオマス (リーダー:西嶋昭生会員)

東アジアでの低炭素社会構築に向けて2国間・広域連携を目指し、短期・中期・長期の各種プロジェクトなどの企画立案や社会実装に向けて産学官で戦略構築を図り、内外に政策提言を行う。

3.未来社会と工学教育 (リーダー:光石衛会員)

2030~2050年における社会的、産業的課題を抽出し、新しい科学技術潮流の俯瞰を行い、目指すべき科学技術イノベーションの提案およびその推進役となる工学人材の育成策を提案していく。

4.デジタル革命時代の日本のモノづくり (リーダー:佐々木直哉会員)

デジタル革命が急速に進展し、その光と影の差が顕在化するなど、社会は急速に多様化、複雑化している。そのような中で、わが国が製造業を今後どのような考えの下に再興するかをEAJの視点で検討し方向性を見出す。

5.海洋プラスチック研究 (リーダー:橋本正洋会員)

地球規模かつ喫緊の課題である海洋プラスチックごみ問題については、元来海洋研究者等のアカデミアの指摘から近年問題の大きさが認識されるようになり、政府、産業界の解決に向けた取組が開始された経緯がある。一方、海洋プラスチックごみ問題については、その規模、内容及び地球環境と人類への影響について必ずしも科学的知見は十分でなく、また解決のためのイノベーションの方向性も明らかではないところがある。本プロジェクトは、政府、産業の関係者からのヒアリング等を通じ、その動向についてフォローしつつ、工学アカデミーとしてポイントをしぼった検討を進めていく。

6.人と機械の共生社会のデザイン (リーダー:萩田紀博氏)

ウイズコロナ社会後の人と機械の共生の在り方について、人工知能・ロボティクスに焦点をあて、その発展動向を調査する。倫理的・法的・社会的・経済的課題も考慮して、労働、教育、健康、スポーツ等の分野で、未来社会実装のための要件と施策を提言する。

7.インクルーシブなSTEM研究環境の構築 (リーダー:牧原出会員)

STEM領域の教育研究環境での障害のある学生や研究者の包摂を社会実装するために必要な事項について提言する。障害のある研究者、産業界、学界などからプロジェクトメンバーを得て、東京大学先端科学技術研究センター「インクルーシブ・デザイン・ラボプロジェクト」での取り組みを試行事例として分析し、そこから見えてきた課題を整理する。提言が、インクルーシブなSTEM研究環境の実現、充実について、国民的な理解の増進を広げ、我が国の中長期アクションプランに繋がることを展望する。

8.新型コロナウィルス後の科学技術イノベーションのあり方 (リーダー:原山優子会員、永井良三会員)

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)との戦いは、一部の国・地域において感染拡大の勢いが止まらず、我が国はもとより、世界の経済社会システムに大きな打撃を与えている。「人類の安寧とより良き生存のために、未来社会を工学する」ことを使命とするEAJとしては、この危機的な状況から脱却し、新型コロナウィルスと共存する持続可能な社会(ポストコロナ社会)への移行に向けて、その影響を見極めた上で、科学技術イノベーションの果たすべき役割と今後の経済社会のあり方を明らかにするため、集中的な検討を行い、その結果を政策提言としてとりまとめて発信する。