日本工学アカデミーの基本理念、使命及び基本方針
2017年11月22日 日本工学アカデミー理事会
日本工学アカデミーは、21 世紀において持続可能な発展をする社会の実現に向けた貢献をするため、その役割と活動に関する基本理念、使命、そして基本方針を以下の通り定める。
(1) 基本理念
日本工学アカデミーは、「未来社会を工学する」(Engineer the Future)というスローガンを設定し、人類の安寧とより良き生存に貢献する姿勢を内外に示してきた。この姿勢は、未来社会をデザインし、科学と技術開発の成果を社会に実装し、その結果を評価して、次のデザインにつなげるという循環モデルを内包する。これは、2016 年に国際工学アカデミー連合(CAETS)が、“Engineering a Better World” をスローガンと決めたことや、SDGsにおける中心テーマである “STI(科学技術イノベーション)for SDGs” と軌を一にする。ここでは、視座を経済利益の優先から人間を中心に据え直す点で共通している。このような点を踏まえ、「人類の安寧とより良き生存のために、未来社会を工学する」という従来の考えを、基本理念として再確認する。
(2) 使命
公益社団法人日本工学アカデミーは、広く大学、産業界及び国の機関等において、工学及び科学技術、並びにこれらと密接に関連する分野に関し顕著な貢献をなし、広範な識見を有する指導的人材によって構成し、人類の安寧とより良き生存に向けて、工学及び科学技術全般の進歩及びこれらと人間及び社会との関係の維持向上を図り、我が国ひいては世界の持続的発展に資することを使命とする。
(3) 基本方針
- 専門家集団としての政策提言活動を積極的に推進する。
- 海外関係機関との連携・交流活動を強める。
- 次世代の指導的人材を育成する。
- 人びとの科学技術活用能力の向上を支援する。
- 以上のために、あらゆる壁を越えた共創を拡大する。