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公益社団法人 日本工学アカデミー

日本工学アカデミーは、工学・科学技術全般の発展に寄与する目的で設立された産学官の指導的技術者の団体です

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事業計画(2024年度)

1.2024年度の展望

2019年末に始まった新型コロナ感染症によるパンデミックについては、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を開発し、新型コロナワクチンを実用化に導いた業績で、ドリュー・ワイスマン氏とカタリン・カリコ氏が2023年のノーベル生理学・医学賞を受賞された。科学・技術・イノベーションが世界を前進させる好事例で、その柔軟な特性により、今後さまざまな病気のワクチンへの応用が期待されるまでになった。しかしながらまだ、ロシア政府によるウクライナ侵攻、パレスチナ問題、核戦争のリスク、安全保障、エネルギー・食料危機、地球沸騰化、更には従来の資本主義の延長から生まれる格差、グローバルガバナンスの後退などで、人類の安寧とより良き生存、世界の平和と安全、持続的な発展が脅かされている。人類、地球は、その存続にとって、多岐にわたり複雑な問題に直面しており、これらのグローバルアジェンダの解決に向け、これまでの何千年にもわたる積み重ねにより飛躍的な進歩を遂げてきた科学や工学への期待はますます高まっている。
昨年来、ウェブ情報を基本的にすべて学習し、チューリングテストに合格できるまでの高度に知的な文章を作成する能力を獲得した生成AIが急速に進化・普及し、AIの応用領域や社会的な影響度、人間の必要スキルが大きく変貌しつつある。私たちはAIなど最先端のICT技術の進歩がもたらす転換期の只中にあるといえる。EAJではこれまで、社会の在るべき将来ビジョンを洞察し、その方向性に沿って、フォーラム、シンポジウム、プロジェクトなどを実施するとともに、検討結果に基づいて多様な政策提言を行うなど、実績を積み上げてきた。全人類の膨大な知的資産であるウェブ情報の民主化を可能にしたともいえる生成AIが登場、普及しつつある2024年度は、2027年のEAJ40周年に向けてEAJの更なる飛躍をめざす新たな一歩を踏み出すため、未来を切り開く可能性のある道具とこれらの最先端のICT技術を活用し、これまで細分化・世代断絶した情報を「総合知」(Collective Intelligence)で紡ぎなおし、常識を見直し、根源的な問題点の整理・対策を見据えて定款第4条に定める下記5事業を推進し、「人類の安寧とより良き生存のために未来社会を工学する」というEAJのパーパス実現に一層尽力したい。

  1. 創造的革新技術の萌芽の模索、評価等による、先見性・創造性のある基礎研究の推進のための調査研究、提言等に関する事業
  2. 社会、産業界、学界が工学及び科学技術に関する分野で直面している具体的問題の把握とその解決に関する事業
  3. 工学及び科学技術に関連する問題についての普及啓発活動に関する事業
  4. 工学及び科学技術の分野における国際交流の推進に関する事業
  5. その他本法人の目的を達成するために必要な事業

これらを担当する委員会、支部、プロジェクトでは、「年間活動計画」を作成し、以下の点に留意して計画的に活動を推進する。

  1. EAJのパーパス実現に向け、社会・環境・経済課題のバランスの良い解決と価値創造、その早期社会実装をめざし、最先端のICT技術を活用して、支部・委員会活動および内外連携の一層の拡充、工学・EAJの認知度の更なる向上を図る。
  2. 若手会員、女性会員、賛助会員、私立大学所属会員、支部、新興分野や人文社会科学分野などの会員・賛助会員などをバランス良く拡充して一層の多様化を促進し、価値創生基盤の一層の強化を図る。
  3. 広報活動との連携を密に財務基盤の一層の強化を図り、公益事業の拡充に努める。

2.法人運営に係わる活動

定款第4条に定める5事業を円滑かつ効果的に推進するため、下記の通り、会員・賛助会員の拡充、多様化を図り、EAJの価値創生基盤の一層の強化を図るべく、法人運営に関わる企画推進、組織基盤増強、事務局活動を推進する。

2-1 企画推進活動

1)社員総会 
社員総会は、EAJの最高議決機関であり、理事及び監事の選任、事業計画・予算、事業報告・決算などを決議する。定時社員総会は、毎事業年度終了後3カ月以内(6月)に開催する。
新年賀詞交歓会などにおいても、多数の会員が交流できる企画を検討し、実施していく。多数の会員が会するこれらの機会を利用し、会員のみならず多様な分野の専門家が、工学や科学技術と社会との関係を議論する場として、EAJフォーラムなどを開催する。

2)理事会 
2024年度に5回(5月、社員総会直後、8月、11月、2月)開催し、2027年のEAJ40周年に向けてEAJの更なる飛躍をめざす新たな一歩を踏み出すべく、将来構想の早期実現を可能とする会員入会可否、役員選任、諸規則の制定・改定・廃止、重要行事等の開催計画などの審議、決議を行う。なお、5月理事会にて、社員総会に提議する全ての議案を決議し、2月理事会にて、次年度事業計画および収支予算を決議する。

3)企画運営会議 
年に8回(4月、6月、8月、9月、11月、12月、2月、3月)開催し、2027年のEAJ40周年への更なる飛躍に向けて、定款第4条に定める5事業の活性化、円滑な推進に関する重要事項などについて、企画・調査・検討し、理事会に提議する。また、会長、理事会からの諮問に応じて調査・検討し答申する。

4)企画推進グループ 
新常態でのEAJ事業の更なる活性化に向け、以下の活動を企画推進する。法人運営活動では、財務・事務機能強化委員会などと連携し、活性化に関わる事業活動基盤の強化を図る。公益目的事業活動では、支部、委員会、プロジェクトなどと連携し、会員向けコンテンツの充実、新入会員ガイダンス、談話サロン、フォーラムなどの企画推進などを行ない、EAJ内の会員間、事業間、更には内外産学官民間の共創を支援し、EAJならではの価値創出を促進する。

2-2 組織基盤増強活動

1)会員選考委員会 
公正な会員選考を行うことを基本方針とする。会員の多様化を図る観点から、選考に際しては、若手、女性、賛助会員所属、さらに新しい工学技術分野や人文社会科学分野の候補者の業績内容を尊重する。また、会員強化委員会と協働して正会員の候補者推薦の多様化と増加を働きかけるとともに、EAJ活性化検討WGの活動と連携して、EAJへの新入会員のポテンシャルの活性支援等にも取り組む。なお、会員選考委員会の委員在任期間については、選考委員会規定に則ることに努め、選考委員会委員構成員の適切な交代に取り組む。
2024年度は、会員強化委員会と連携して、多様な分野からの会員候補者の推薦を促すことに努める。また、EAJの5つの支部へも会員候補者の推薦を働きかける。客員会員については2023年に開始した新たな選考方法を継続するとともに会員強化委員会と連携して客員会員の国籍の多様化について検討を行う。

2)会員強化委員会 
EAJの会員・賛助会員の多様性の拡充により価値創成基盤強化に貢献するとともに、会員数の維持・増強によりEAJ財務基盤の安定化に資することを目標に会員強化委員会活動を推進する。

    1. 個人会員については、EAJの正会員、客員会員に相応しい候補者の積極的な推薦を会員に働きかけていく。
    2. 特に、若手会員、女性会員、企業会員、支部会員、新興分野や人文社会科学分野などの会員の拡充による会員の多様化を進める。
    3. 合わせて、委員会活動を通じて広くEAJの活動に関する意見の収集に努めるとともに、EAJの各委員会やプロジェクト、並びに支部と連携して個人会員のEAJ活動への幅広い参加を促進する。
    4. 賛助会員については、幅広く多様な業種への会員企業の拡大を図るとともに、特色ある新規賛助会員の発掘を進める。
    5. 新入会員ガイダンス・談話サロンや賛助会員企業ラウンドテーブルにおける情報共有と意見交換を通じて個人会員・賛助会員企業とのコミュニケーションを深め、会員・会員企業のEAJの活動への積極的な参加を促進すると共にEAJ会員活動の認知度向上に努める。

3)財務・事務機能強化委員会 
2024年度展望に基づき、事業活動全体が円滑に推進されるよう、支援を行う。①財務諸表(収支・正味財産計算書、貸借対照表等)の月次精査を通して確実に予実対比管理を行う。執行成り行きを見極め、年度財務目標の達成に向けた実務的提言を行うことで、収支均衡と財政の持続性実現に貢献する。②必要に応じ事務局内の業務プロセスを見直し、限られたリソースのなかで、確実性と効率性を両立させ、サービスの向上につなげる。③組織に見合ったガバナンスを確保する。

4)会長候補者推薦委員会 
設置目的に則り、会長候補に相応しい正会員を組織的に検討、推薦する。

5)選挙管理委員会 
理事及び監事候補者投票内規に則り設置し、定款第21条第1項「理事及び監事は、社員総会の決議により選任する」に基づき、理事会が提案する「理事及び監事候補者」に関する正会員の意向を把握するために行う投票(「予備投票」)に関する手続きを行う。

2-3 事務局

共創基盤の一層の高度化を図ると共に、それらを活用した情報伝達・連絡など、支援業務の円滑で効率的・効果的な推進に努め、EAJ事業・活動の一層の支援を図る。

3.公益目的事業に係わる活動

定款第4条に定める5事業を円滑かつ効果的に推進するため、下記の通り、これまで拡充を進めてきた共創基盤を活用し、社会・環境・経済課題のバランスの良い解決と価値創造、その早期社会実装をめざし、政策提言活動、人材育成活動、支部活動、国際活動などの一層の強化、EAJ認知度の更なる向上を図るべく、公益目的事業に係わる、文理を超えたEAJの「総合知」を活かした実践的な委員会、支部の協働活動を推進する。

3-1 委員会活動

1)政策提言委員会  
我が国の工学及び科学技術全般の発展に寄与するため、創造的革新技術の萌芽の模索、評価を行うと共に、社会、産業界、学界が直面している具体的問題の把握とその解決を目指し、社会が目指すべき方向性について先見的、創造的な提言を発信する。

  1. 我が国の工学及び科学技術全般の発展に寄与するため、創造的革新技術の萌芽の模索、評価を行うと共に、社会、産業界、学界が直面している具体的問題の把握とその解決を目指し、社会が目指すべき方向性について先見的、創造的な提言を発信する。
  2. 政策提言の幅広いテーマをカバーし、会員の参加意識を高めることを目的として、テーマに応じて意見交換を行う検討会などを通じ、新入会員、支部会員、他委員会委員なども含めた多様な会員の参加の拡充を図る。
  3. 賛助会員、新入会員アンケート結果なども踏まえて、新規テーマの拡充を図る。また、ビジョン検討など幅広い観点から継続的な議論が必要なものについては、プロジェクト以外の議論の場も検討する。
  4. プロジェクトにPOを派遣するとともに適宜意見交換を図ることにより、より実効的でインパクトのある政策提言を行うとともに、広報委員会、政策共創推進員会、研究力強化委員会などとの連携を強化し、立法府、行政府等も含めた外部向け発表の場を拡充し、そのアウトカムを最大限に活かす。
  5. 外部資金獲得の提案を積極的に支援する。その際、多彩な分野の会員主体の推進体制も検討する。
  6. 報告書要旨、図面の英文併用などを図るとともに、委員会としてオンライン国際ワークショップなどを開催し、一層のグローバル化を図るよう努める。

2)政策共創推進委員会 
わが国におけるミッシングリンクである立法府とアカデミアの間の科学技術情報の共有をアカデミア側からのアプローチによって少しでも現実化することにより、ますます複雑化しつつある社会の問題に対処するための科学技術政策、研究政策、教育政策の立案がより適切なものとなり、国民からも信頼されるものとなることに寄与する。
そのため、2024年度は、前年度実施した「3年間自己評価」を踏まえて、引き続き、理事会で承認された方針に基づき、①国会議員との意見交換、「対話の会」の開催、②参議院調査部門とのワークショップの共催、③国立国会図書館との調査・提言テーマに関する情報交換、④若手研究者(博士課程の研究者を含む)による議員インタビュー、⑤政策共創プラットフォームの開催についてそれぞれの継続性を重視し、適宜実施する。

3)研究力強化委員会 
我が国の研究開発システムの在り方を俯瞰的に考察し、その再設計と研究力の強化に関して、双方向交流の場を設け、多様な分野の第一線で活躍する若手研究者、女性研究者、企業研究者など有識者の声を集め、現場視点で有効な方策を議論するとともに、会員、マスコミ、国会議員などを含めた関連ステークホルダーとの意見交換を行い、政府、立法府、学界、産業界への具体的な提言を行う。

4)科学技術イノベーション2050委員会 
2050 年に向けて技術の棚卸しを含む現状把握をした上で、2050 年の将来像に向けた必要な技術、それを実現するための「科学技術・イノベーション」ロードマップを描き、22 世紀に向けて持続可能な社会を実現するためのアクションプランを提言することを目的とする。2023年度より新たなフェーズに移行し、2か年ごとに1つのテーマに絞って議論をし、報告書を作成していくということを目標とした。そのため、2023年度は、5回程度委員会を開催し、「生産性と持続可能性」をテーマとすることを決めた。2024年度では、早い段階でテーマに基づくワークショップを開催し、議論や報告書の方向性を定め、年度の終わりごろまでに、シンポジウムを開催したいと考えている。また、報告書を作成し、その公開を行いたい。なお、ワークショップ・シンポジウムでは、「生産性と持続可能性」を主題として、デジタルツインや気候変動などのキーワードを盛り込んでいくこととしたい。

5)国際委員会 
各国の工学アカデミーとの組織的連携、積極的な若手人材の関連イベントへの派遣、国際事業の国内他機関との共催の拡大を軸に、日本における国際連携ネットワークを強化する。
国際アカデミー間連携では、①国際工学アカデミー連合(CAETS)(ヘルシンキ開催)、②東アジア工学アカデミー円卓会議(EA-RTM)(中国開催)③工学アカデミー会長会議(AEPM)の事業を継続する。
国際人材育成では①日米先端工学シンポジウム(JAFOE)の米国開催、②日豪次世代リーダー育成(ERLEP)の豪開催を図る。

6)人材育成委員会 
これまでの活動実績をベースに、総合的な視野と中長期的な視点をもってさらに戦略的に委員会活動を進めるべく、2024年度は新体制で下記の取り組みを中心に行う。

  1. EAJ若手委員会、ジェンダー委員会、支部、関連組織などとの連携の一層の強化を図り、人材育成をテーマとするシンポジウム、ワークショップなどを適宜開催し、情報発信に努めるとともに、多様な工学人材の育成に資する。
  2. 自ら考え、今後のグローカルな行動の規範を構築する場として、若手人材リーダー塾、およびこれまでのリーダー塾修了者の意見交換会を対面もしくはハイブリッドで開催し、未来社会をどうデザインしていくかなどについて多様な議論を行ない、産学官の若手リーダー候補人材の育成に資する。

7)若手委員会 
急速に進展するデジタルトランスフォーメーション、ポストコロナの社会及びこれからの工学の在り方について多方面と連携し、若い目線から議論を喚起することを経て政策立案や社会へ情報を発信していく。
特に、本委員会のメンバーよりさらなる若手世代(20-30代前半)が存分に活躍できるための環境整備を最重視し、その実現へ向けた検討を進める。その際、こうした検討プロセスそのものへの関与が彼らの負担にならないよう最大限配慮する必要がある。20-30代前半の若手世代に何が必要であるかを意見交換を通じて十分に調査する。
2023年度は、30代の若手研究者を10名程度新たな委員として若手委員会に迎えて、新たな切り口での意見交換を開始した。特に、現在の若手研究者を取り巻く環境やそこにある課題、必要な政策などについて3回にわたる若手委員会討論会を実施した。そこで2024年度は新たに加わった若手委員を中心に、更なる意見交換を重ねることで、革新的新技術を創出する人材の育成・活躍環境や、エマージング技術の健全な成長・社会実装に資する論点を整理し、社会に発信するシンポジウムや提言書を公開する計画を立案する。若手委員会からの提言骨子ができた段階で、社会へ配信するシンポジウムなどを企画するとともに、10代、20代の若手が手軽にアクセスできるWEBサイトを立ち上げ、拡充し、教育的観点にも重点を置いた発信を強化する予定である。

8)ジェンダー委員会 
社会が直面している課題や未来社会の課題の把握および解決のためには、ダイバーシティの視点が必須である。本委員会では、他委員会、支部などとの連携を一層強化し、EAJの更なる多様化、活性化施策を提案し実施する。以下に2024年度のアクションプランを記す。

  1. 更なるEAJ多様化策の検討および実施:他委員会・支部と連携しダイバーシティ増強策を検討・強化・実施する。例えば、各企画や委員会に対して適切な女性委員を推薦する仕組みなどを策定し、実施する。
  2. EAJ支部との連携強化:共同シンポジウム実施に向けた検討を行い、EAJの更なる活性化に向けて協業する。テーマについては、定期的な意見交換を行い、会員、委員会と支部などとの課題感をすり合わせる。
  3. 「ダイバーシティに関する Good Practice」によるインタビュー記事の更なる活用:得られた情報を元に、個人あるいは組織のジェンダー視点での好事例の情報発信をEAJ内外に向かって行う。それぞれのネットワークの積極的な利用を通して周知活動を行う。
  4. ジェンダー委員会内での知識共有の機会強化:ジェンダー委員会の定例会に有識者を招き、知見を共有いただき、委員の啓発ならびに視野を広げ、多様性のある活動推進を行う。
  5. 海外の活動との連携:CAETS Diversity and Inclusion Working Groupなどとの連携を強化し、情報共有・意見交換を行い、当委員会の取り組みを推進する。

9)広報委員会 
広報委員会においては、定常的に、季刊誌である EAJ NEWS のネット配信、メールマガジンに相当するEAJニュースレターの発行、活動状況に関するHPにおける情報掲載等を通じて、会員及び一般への情報発信に力を入れてきた。
加えて、2023年度には、EAJ内部からの会員増への働きかけや企業への広報等の必要性にかかる指摘を受け、外部の方に対するEAJ概要の紹介や、個別の委員会・地方支部活動等に関する資料を添付して新規賛助会員・会員候補者への説明を行うことを目的として、見開き4ページ のEAJパンフレットを新規に作成し、地方支部や関連委員会等に合計1000部を配布した。
2024年度には、これらの活動をベースに、更なる情報発信の充実や、パンフレットの更新、2023年度から開始した著作権関係規定の整備等を着実に行うことを予定している。

3-2 支部活動

デジタル化・グローバル化、委員会や支部間の連携強化に努めるとともに、支部・地区の賛助会員との連携含め、特徴ある活動を中心に、広く事業展開をめざす。支部・地区発の提言・提案プロジェクトの掘り起こしも奨励する。

1)支部長会議
支部と本部・委員会、支部間の連携を深め、各地区の特質に根差した支部活動の一層の強化、推進を支援するため、意見交換の場としての支部長会議を開催する。

2)北海道支部 
先端半導体企業の北海道内進出に伴い、今後、道内における工学分野の変革が見込まれる。このような情勢下で、北海道支部は、工学及び科学技術に関連する事項についての普及啓発活動に鋭意取り組んでいく。従前通り、東北支部とは共催・協賛事業などにより連携を強化し、相互の発展に資する。

3)東北支部 
持続可能な社会の実現を目指し、東北地区の知的資産を活かした地域発の社会革新を進めるための活動を推進する。支部会員の多様化、活動のデジタル化を引き続き推進するとともに、下記の活動を実施する。

    1. 講演会等による支部会員への情報提供と社会への発信:北海道支部、委員会、大学、学会等と積極的に連携。
    2. 支部として今後重点的に取り組むべき課題の検討。

4)中部支部 
運営委員会の3部会である「企画推進部会」、「企業連携部会」、「広報・アーカイブ部会」を一層活性化し、中部レクチャーなどの活動を継続的に行うと同時に、新たな事業を模索していく。

5)関西支部 
EAJの設立主旨である日本の工学・科学技術全般の発展に寄与するとともに、科学技術に関わる産学官の指導的立場にある者の団体であることを基盤として、本支部会員への情報や交流の場の提供ならびに地域社会との共創活動に寄与し、併せて本支部会員相互の協調と親睦を図ることを目的とする。

  1. 運営委員会開催(3回程度開催予定)
  2. 2024年度上半期 第12回講演会開催予定(神戸地区)
  3. 2024年度下半期 第13回講演会開催予定(大阪地区)

6)九州支部 
本支部は、日本工学アカデミーの設立趣旨である日本の工学・科学技術全般の発展に寄与するとともに、科学技術に係る産学官の指導的立場にある者の団体であることを基盤として、本支部会員への情報や交流の場の提供ならびに地域社会に対する共創活動に寄与し、併せて本支部会員相互の協調と親睦を図ることを目的としている。
2024年度は、これまで進めてきたデジタル・オンライン技術を適宜活用し、支部主催行事・交流等を状況に即して企画・開催すること(リアル・ハイブリッドもしくは完全オンライン)を検討・実施していく。また、運営委員会・会員拡大強化等の活動も引き続き行う。2024年度のアクションプランは次のとおりである。

  1. 支部会員への情報提供や交流の場として、講演会、シンポジウム、懇親会などを開催する。
  2. 次代を担う高校生や高専生に対する工学・科学技術の啓発活動として、出張講演会を開催する。
  3. 支部運営体制の強化を図るとともに、会員拡充に向けた取り組みを行う。
  4. 九州地域の特性を反映した課題解決や地域の活性化に向けた活動を企画、実施する。
  5. 上記実施にあたり、業務におけるデジタル・オンライン技術の活用を検討・推進する。

組織・運営

組織図2024


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